クラウド時代のプライベート保護

クラウド時代、便利な半面、プライベートもヘッタクレもありませんよ。ついこないだ、ナニガシかに関してちょいと調べましたところ、すぐさまY社から『ナニガシ!お得に買えますよ!』的なメールが飛んで来るわ。何気なくWebサイトを見ていれば『ナニガシ系広告!』的なバナーが出てくるわ。僕のアタマの中を覗かれているようでキモチ悪いですね…。

最近MAツールなんていう大変いやらしいモノも流行っており。MA(マーケティングオートメーション)、大手の広告代理店が得意としているマルケトだとか、最近勢力を伸ばしていると噂のHubSpotだとか、国産だとSATORIだとか。一言でいうと『Web上でのヒトの行動を監視して全部カネ儲けの材料にしてしまうツール』ですよ。ホントにいやらしいですね。

MAツールが仕込まれたECサイトでなんか買ったとしましょう。するとメールアドレスとブラウザサイドに保存されるCookie情報が紐付きます。そのECサイト内で何について調べているかをトラッキングされるのは当然として、同じメールアドレスで登録したSNS、つまりfacebookだとかtwitterだとかで、そのヒトが投稿した情報だとかを収集しやがるのですよ。本名、年齢、性別、趣向はもちろん。居住地域、家族構成、性癖あたりもDB化されている可能性があり。こいつは次に何を買うかを予想してお勧め商品をチラ見せてくるワケですね。

ECサイト外でもCookieにはどんなバナーをクリックしただとか何について検索しただとかその辺の情報を蓄積する手がかりになるようです。クラウド時代は自己防衛手段を持っていないと丸裸にされてしまうってワケですよ。そして大企業や調査会社はその一人ひとりの個人情報を集めた膨大な情報を『ビックデータ』なんて呼んで金儲けの材料にしているのです。いやぁ、本当にいやらしい話ではないですか。

僕もIT業界人のハシクレでありまして、ささやかではありますが多少の防衛手段を持っております。しかしそんな対策を個人でやっても自己満足で終わってしまいます。でも仮にインターネット利用者全員でやったら、その『ビックデータ』を役に立たないゴミにしてやれます。クラウド時代は巨大企業に都合がいい事ばかりではなく、消費者一人ひとりのチカラを合わせて巨大勢力に対抗出来ると言う特長もあります。みんなで自己防衛をして『ビックデータ』をゴミにしてやりましょう。

Cookieを定期的に削除

消してやりましょうCookieを。様々なアカウント&Webサービスと個人を紐づけている目印、cookieを定期的に削除ですよ。僕はcookieは気がついたときに消してます。むしろブラウザによっては、cookieを予め無効にしてあるものもあります。

ブラウザを使い分けよ!

僕はOperaとSleipnirはcookie拒否、トラッキング拒否設定として、Facebook、Twitterなどログインが必要なサービスは一切使いません。主な情報収集はそのブラウザで行います。

Chromeはブラウザだと思っていません。あれはGoogleのサービスを使う為の専用ソフトです。Gmail、Google Calendar、Google Maps、Google Analytics、Google AdSenseなど、Googleアカウントにログインする必要のあるツールはChromeを使います。Chromeで何か検索して調べたりは絶対しません。Googleのサービス以外のWebサイトを表示させることもありません。そして定期的に履歴とCookieは削除します。つまりChromeはブラウザとしては使いません。

ログインが必要なサイトはSafariを使います。Macユーザーなので。EC系サイトやSNSの利用専用です。OperaやSleipnirで調べ物をしてターゲットとなる商品を決めて、最終的な購入だけSafariで手続き。主にヨドバシ、たまにAmazonを使いますが、それ以外のECはあまり使いません。SNSへの書き込みなんかにも使いますが、もちろんCookieと履歴は毎日削除します。

Firefoxは制作用、仕事でしか使いません。ログイン情報はテストサイトのbasic認証以外は保存せず、ログインが必要なサービスも使いません。Windows 10のIEとEdgeはブラウザチェック用です。表示確認以外には絶対使いません。

そしてモバイル環境でも同じ事をしています。

まぁ正直なところ、どのくらい効果があるかはわかりませんが。バナー広告だとかY社からのメールだとかの制度は下がっております。

どちらにせよ、楽して儲けよう主義が台頭するいやらしい世の中ですね…。