2016
24
Oct

Goods

REVUE THOMMEN cricket オーバーホール 葛藤篇

REVUE THOMMEN cricket、父の遺品の機械式腕時計です。僕が毎日使い出してから約8ヶ月くらいだったかな?いやぁ、壊れましたよ。竜頭が引き出せなくなり、ネジも巻けません。残念ですが時計としての機能を果たさなくなりました。風防の内側が曇っていることがありましたので、水分が入ってしまったのでしょう。機械式時計の内部構造は詳しく知らないので勝手なイメージですが、歯車とかゼンマイとかが錆びたか何かしたのでしょうね…。

近所の時計屋さんに相談しましたところ、REVUE THOMMENは現在メーカーから部品を取り寄せられないとのことで、修理はお断りしているとのことでした。以前はやっていたそうですが、どうやら輸入代理店がかわったことが原因のようです。2004年10月頃まではワールド通商のようでしたが、現在は株式会社ホッタという会社のようです。失礼ですがあまり聞き慣れない社名ですね。詳しい事情はわかりませんが直せば使える時計が直しにくくなってしまっているのはとても悲しいことだと思います。

時計屋さんの話では、『メーカー純正の工場』なら修理ができる可能性があるとのことでしたので、そちらの経路をたどってみることにしました。しかし『メーカー純正の工場』ってどこだろう?どうやってコンタクトをとればいい?…まったくツテが見つからなかったので、おなじみヨドバシカメラの時計修理コーナーに相談してみました。

REVUE THOMMENって百貨店の上の方のフロアなんかでもロゴをみたことがありますし、比較的メジャーなブランドだと思っていました。しかし現在はヨドバシでも取り扱っていないようです。修理の見積も1ヶ月程度かかるとか。まぁ急いでいないので御見積だけお願いしてきました。

半月ほど待つと連絡がきましたが、なにやら『メーカー純正の工場』でないと見積も出せないとか。まぁそこまでは想定の範囲です。『メーカー純正の工場』にお願いすると、修理を行わなかった際にキャンセル料として4,000円程度かかるとかで、その確認の連絡でした。まぁ直る可能性があるのならばお願いしてみようと思いまして再度御見積だけお願いをしました。

そしてまた半月ほど待ちましたところ、御見積金額が出たとの連絡がありました。分解清掃、風防のポリッシュ、部品の交換。部品は同じものがないので代替え品で修理を行ない、交換した部品は返却できないとの事。時間は2〜3ヶ月かかるとの事で、費用は68,040円。

むぅ〜、68,040円かぁ。高いといえば高いですが、時計のオーバーホールとしては妥当な気もします。きっと大変な作業でしょうし、ある程度の期間の動作も保証せねばなりませんからね。父の形見ですので、手段があるのならば直して使ってあげたいですし、時計職人さんが生活していけるように、ここは投資するべきなのでしょうが…68,040円かぁ。

それだけあったらNikon 1 V3のプレミアムキットが買えるなぁ。PlayStation VRも買えるなぁ。でもどちらも5年もすれば壊れて使えなくなるだろうし、壊れなかったとしても10年もすれば技術が進歩して陳腐化するだろうなぁ。機械式の時計なら定期的にメンテナンスをすれば、孫の代まで使えるとオモワレ。長く使えるのは間違いなく機械式腕時計の方です。まぁ、つまりその『定期的なメンテナンス』の費用が68,040円なワケで…。

父はこの時計を1995年に購入しているようでしたので、2016年現在で21年。その間オーバーホールをしたのかと言われると、1度もやっていない可能性が高く。父がこの時計をどのくらい使っていたのかは知りませんが、まぁよく頑張ったほうじゃないでしょうか。購入価格が120,000円くらいとオモワレ、21年なら年あたり5,714円。まぁ高くはない。68,040円かけて僕があと5年使ったとして年あたり13,608円、ちょっと高いか。10年使ったとして年あたり6,804円、このくらいなら妥当か。このオーバーホールで最低でも10年は大事に使おう!ということでヤルことにしました。

10年後の僕は52歳、父は享年67歳。なんかいよいよゴールが見えてきちゃった感じがして複雑な思いです。

 
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