40代IT業界人の転職活動 〜企業選定編〜

そんなワケで履歴書、職歴書などのドキュメントを作るのに一週間ほどかけました。まぁココまで出来ればあとは申し込むだけなのですが、問題はどの企業に応募するか。その辺が悩みどころだったりもします。また同じように業績が悪化して、会社がひっくり返りそうになったりしたらたまりません。可能な限り安定した企業に身を委ねたいものです。できればもう定年まで転職活動などしたくないですよ、僕は。

制作系の大手は安心か?

ということで今回もっとも重視したのは『企業の安定性』です。企業規模が大きくともイケイケの新興企業は不安を覚えます。つまりはIT系はほとんど駄目ですね。世間ではIT業界離れなんて囁かれていますが、ごもっともなお話で他人事ではありません。とはいえ僕もIT業界人、現在持っている強みはWebの制作を10年以上一途に続けてきたこと。一応、『◯ットイヤー』、『◯ンバーズ』、『◯ツエーリンクス』あたり大手にもコンタクトをとってみました。時間をかけてドキュメントを用意したおかげか意外と一次選考はあっさり通りました。面接をしてくださるというコトでお話を伺いに行きました。正直あまり乗り気ではないのですが職を失えば生活していくことができなくなります。もしそのあたりから良いお返事をいただけるのであれば、謹んでお受けするべきと考えておりましたが…。個人的にあまり印象は良くなかったです。

面接前に抜き打ちで性格診断を受けさせられました。『利益にならない仕事はやりたくない。(はい/いいえ/どちらとも言えない)』のような質問にたいして、結構な数を回答するようなヤツです。会社によっては、ブラウザで開いたページの『アンケートに答えるボタン』を押下すると、30分のカウントダウンが始まってWeb上筆記試験が始まってしまったり。ブラウザを閉じるとその場で終了!のようです。まるで性能調査をされている気分でした。まぁそれだけシステマティックにやっているからこそ、大手に足り得る規模を維持できているのかも知れませんが。

業務も完全分業制のようです。フリーソフト系も基本的に使用禁止。どうしても使いたいのであれば申請を出して、安全が確認できたのであればインストール許可が降りるとか。つまり与えられる作業環境はまっさらのWindows + Officeがインストールされたディレクター基本パックとの事です。予想以上にキツそうですね。

そして社員の平均年齢は20代〜30代前半、40代になると役員クラスになるとの事。平均的な勤続年数は7〜8年くらいのようです。なるほど。若いスタッフで構成されているのですね。まてまて、でも人は必ず歳を重ねます。役員になれない40代はどうするのか?その質問はしませんでしたが、容易に想像ができます。きっと大手制作会社に所属していた事を売りにして転職するのでしょう。若者が経験値を積むために務めるならよいのでしょうが、僕のように40代に突入してからの入社は、社内のヒトの動きの流れに逆行することになります。

ヒトは財産ではなく使い捨ての道具として見ているような気がします。若くて柔らかアタマでないと、新しいテクノロジーを吸収するのが厳しいのでしょうね。まぁPCだってスマートフォンだって、ITでデジタルな世界はみんな使い捨てが基本です。人材も例外ではないということです。

IT系はとくに世知辛い業界なのだということに、改めて思い知りました。

こんな事では業界の先が思いやられます…。っていうか業界の前に僕の進路ですよ。いきなり座礁モードではないですか!