少子高齢化

毎月行く理髪店に大きな水槽があって、アロワナという魚が悠々と泳いでいる。5年くらい飼育しているらしい。このアロワナという魚、体に対しての脳の割合が多く、つまりアタマの良い魚らしい。そして人工繁殖がとても難しいという。狭い水槽の中で子孫を増やしても、明るい未来が訪れないのがわかっているようだ。飼い主が水槽を大きくしてくれるだろうとか、里親をさがしてくれるだろうとか。確度わからない要素は期待しないようだ。だから水槽の中での人工繁殖はとてもむずかしいらしい。

考えてみれば、ニンゲンの世界でも似たようなことが起きている。今の日本は少子化と言われていて子供が少ない。経済的な理由だったり、相手がいなかったり、相手がいても子供を授からなかったり。

これは潜在意識とか遺伝子のレベルで、この今の社会がニンゲンに適していないからではないか。この社会に明るい未来が期待できないので、この社会という狭い水槽に自分の子孫を残しても明るい未来はなさそうだと、無意識のチカラが働いているのではないか。

僕には子供がいるが、この子達がいきていくであろう未来にとても不安を覚えている。自分は恐らく子供より長生きできない。もっとも子供より長生きすることはとても不幸な事だと思うので、適当なところで後を任せて先に逝こうと思っているが、その先僕の子供たちがこの世界で幸せに生きていけるのであろうか?こんな世界に召喚してしまったという罪悪感すら感じる時がある。

この社会の舵を握っている方々はどう思っているのだろうか。僕個人がどうこうできる問題ではないが、せめて子供たちにバトンを渡す前に、もう少しマシな世界にしてあげたいと思う。

抽象的だが、個人的には、社会を浄化するポイントは3つあると思う。

 

経済原理主義からの脱却

経済中心の社会はよくない。お金以外の価値観で、もっとお互いがお互いを尊重し合える社会にしていかねばならないと思う。

小さい単位で生きていく

現在はグローバル社会なんて言われているが、実は狭いローカルな社会がいいと思う。価値観は千差万別、みんな違う。組織が大きくなれば大きくなるほど、価値観の統一は取れなくなるはずだ。グローバル社会なんてクソ食らえだと思う。もっと小さな集落を作って、基本はその中で生きていくのがバランス良いのではないか。

成長より現状維持

成長より現状維持を大切にする。永遠に進化、成長し続けることは不可能だ。適当なところで前に進むのはやめておいて、現状を維持することに注力すべきだと思う。すでに社会インフラは老朽化しているので、それを維持するだけで実は精一杯なんじゃないかと思う。これからは若い人が減るわけだし、新しい開発まで手がまわらないだろう。