押入れの整理ついでに、珍品を引っ張り出しました。ソニー製の磁気テープ再生機です。カセットテープではなく、むき出しの磁気テープです。電源を入れてテープをセットしてみますと、驚くべきことにちゃんと再生できるのですよ。僕(現在42歳)の3〜4歳頃と思しき頃の歌声が録音されていたり、若かりし頃の両親、亡くなった祖父母の肉声など、懐かしい音声が飛び出してきました。
保存状態も決して良くない、ほぼ半世紀前の機器、まだ動くものですね。
昔は高性能の条件といえば、必ず『丈夫で長持ち』が含まれていたと思います。最近ではすっかり『多機能』と置き換えられてしまって、『丈夫で長持ち』は高性能から外されてしまったような気がします。企業側としてみれば、丈夫で長持ちしてもらっては困るのでしょう。
マーケティング思想がモノ造りに口を出して悪影響を与えているのは悲しいことだと思います。