BESSAとVCメーター

コシナのBESSAを愛用している。シャッターも機械式のR3Mという機種だ。機械式ではあるが電池は入っていてファインダー内の露出計が内蔵されている。だから外付けで露出計をつける必要はないのだけど、アクセサリーシューにコシナのVCメーターIIをつけてみた。

BESSAの露出計は、シャッターをチャージしないと動作しないのだ。これがとても不便で仕方ない。シャッターをチャージしたあとすぐに撮影をした場合はいい。問題はそうでもない場合、測光だけしたかった際だ。シャッターがチャージされているといつシャッターが切れるかわからない。まぁそれもそれで予期せぬ写真が撮れて面白いんだけど、撮影者の意図がまったく入っていないのは写真として如何なものかと考えさせられる。また、シャッター半押しで露出計が動作するのだが、おそらく電池の浪費にもつながりかねない。

まぁその部分に目をつむるとしても、測光のためにファインダーを覗かなくてはならないのも問題だ。カメラのファインダーを覗くと場の空気が緊張する。被写体になり得る可能性のある方々がシャッターに備えるというか、どこかぎこちなくなる。測光の為に空気が変わってしまう可能性があるのだが、写真的にとてもよろしくない。

VCメーターIIをつけてしまえば、ウエストレベルでの測光が可能だ。ファインダーを覗く必要も、シャッターをチャージする必要もない。良さそうならそのままカメラ側で露出と目測でピントをあわせてシャッターを切れる。BESSAはシャッター音も小さいので、場の雰囲気を壊さずコッソリと撮れてとても良い。幼稚園の授業参観なんかはコレでバッチリ撮れたりする。

ついでにBESSAの弱点を1つ潰せる。軍艦部にあるブライトフレーム切り替えレバー。とても便利な機能なんだけど、ロック機構がないので勝手に切り替わっていることがある。撮影結果にはなんの影響も及ぼさないので、別によいと言い切ってしまえばそれまでなのだが、どうにも気持ちが悪いではないですか。VCメーターIIをつけてしまえば、切り替えレバーが完全に隠れるので、勝手に切り替わることがほぼなくなる。

カメラのアクセサリー的にもとても良い。軍艦部にゴテっと乗っかったメカニカルな露出計は説得力があってとてもカッコイイ。

つまり良いことづくしだ。BESSAにはVCメーターII。ちょっとお高いけどいつ発売終了になるかわからないから、今のうち買っとけ!