実際のところ、Surface Goはどうだったのか?
一言で言えば、『後悔はしていない』かな。でも100%満足しているかというとそうでもない。残念に思っているところと、満足しているところが半々くらいあります。
タブレットとしてはiPadの方が絶対に良い
冷静にタブレットとして見ると比較になりません。3年前に買ったiPad mini4のほうが断然使いやすい。もっともOSが違うのでSurface Goをタブレットという土俵でiPadと比較してはいけないのだと言うことがわかりました。iOSはモバイル端末として最適化されていますが、Windows 10はPC用のOSですから。Surfaceはタブレットではなく、キーボドやマウスがなくとも“一応”操作ができるPCなんだと言うことがわかりました。タブレットを求めているひとは、iPadを買ったほうが絶対に幸せになれます。間違いない。
PCとしては満足している
これをノートPCと呼んでいいのかはやや疑問がありますが、PCとしてはそれなりに満足度は高いです。非力だと言われていますが、現時点ではいうほど非力さを感じることもなく。Office系はもちろんとして、古いAdobe系のアプリケーションも問題なく動いています。僕は個人所有のAdobeのCS5を諸々動かしていますが、PSでの軽い作業程度なら問題を感じていません。AIとDWはまだガッツリ動かしておりません。
でもMacと比べると…
残念ながらMacと比べると完成度の低さを感じることがかなりあります。特にトラックパッドの使い心地。今まで触れてきたWindowsノートと比べるとかなり善戦している方だと思いますが、Macのレベルには到底たどり着けていません。文字を打っているときにカーソルがフヨフヨ動いたり、タップを検出してカーソルが飛んだりと、Macでは見られないような気持ちの悪い挙動が現れることが結構な頻度であります。10年前のMacBook Pro late 2008の方が気持ちよくチューニングされている印象。Surface Goは感覚的に最初期のIntel MacBookくらいと同等な使い心地。これはハードウェアの話だけではなく、ソフトウェア的なチューニングも大きいと感じられ。ソフトウェアメーカーであるMicrosoftの製品としてはやや残念な印象。
まぁしかしながら、マウスなしで通常のオペレーションをギリギリこなせるレベルに達している、かな?
ペン入力はかなり不満
Surface Penはよくできていると思いますが、残念ながらApple Pencilの域には届いておりません。もっとも僕はApple Pencilも対応するiPadも所有していないのですが、店頭のデモで触れたあの感じは紙と鉛筆そのものだと感じました。Apple Pencilまるで『魔法のよう!』という表現がピッタリだと思しました。お世辞にもSurfaceは魔法の域には達しておらず、個人的にココは一番の残念ポイントです。
もっとも、現在試したのは、OneNoteとPhotoshop CS5だけなので、今度お絵かき用のアプリケーションを購入してみると印象が変わる可能性もあります。僕はCLIP STUDIO PAINTの廉価版を買ってみようと考えています。
質感はかなり満足!
マグネシウム製の外装はとてもいいです。アルミとは違う質感で、樹脂製にある安っぽい印象はまったくない。アルミの触れたときにヒンヤリする冷たい感じもない。パーツの合わせも、完全にツライチではないにせよ不満がでないレベルに合わせてあります。あとはキズがついてボロボロになった時に、どんな印象になるのか?経年変化を楽しめるか?が問題ですが。これは長く使ってみないとわかりません。
全体的には満足している
市場のラインナップとして12inchクラスのB5ノートだと実用に耐えられるマシンは結構あるのですが、10inch以下になるとキーボードレイアウトが変則的だったりして、『愛情』がないと使えない(と、オモワれる)端末ばかりが世に溢れている印象。例えば『GPD Pocket』なんかブッチギリに小型ですが、変態ガジェヲタ御用達で『深い偏愛』がないと実使用に耐えられないのではないでしょうか。…いや、実はその『深い偏愛』あたりはしっかり持っている自負はありますが…。まぁとにかく、贔屓目に見ないでストレスなく普通に使える、数少ない10inchサイズのPCだと言え、その点だけでも十分存在意義があると言えます。
現在の業務の相棒は『MacBook Air 11』ですが、これからはSurface Goの登場頻度を上げていきたいと思います。