ラーメン二郎 インスパイア系というラーメンをよく食べる。実は本家の二郎には一度も行ったことがないのだが。インスパイア系のお店にはよく行く。上鷺宮の豚力、練馬のラーメン大、大泉学園の伝堂、主にこの3店舗。
今日は父の誕生日ということもあり、大泉学園の伝堂に来てみた。バースディラーメン。肝心の父はだいぶ前に他界しているのだが…。
二郎系のラーメンは、野菜が死ぬほど乗っかっている。そのまま野菜だけモッシャモッシャ食べていると、麺が伸びてしまう。そこで、『天地返し』なる技が存在する。ラーメンのドンブリの底に沿って、スープを潤滑油として麺の塊をクルリと回転させて、麺の上に鎮座しているモヤシの山と麺の上下関係を一気に逆転させる技だ。上手く成功すると、海底隆起で島ができたように麺がスープの上に顔を出す。その麺とモヤシをからめながら食べる。まだスープを吸っていないコシのある麺と、シャキシャキしたモヤシとのコントラストの違いを噛み締めて味わうラーメンこそ、二郎インスパイア系ラーメンの真髄…、いや本家二郎の真髄なんだろう。つまり、『天地返し』の技を磨くことが、二郎 or インスパイア系ラーメンを楽しむ『お作法』なのかも知れない。