スマートフォンを枕元に置くと睡眠の質が下がる

昔はスマートフォンを一日中肌身離さず身に付けていた。朝起きてからは勿論、夜寝ている時もだ。目覚し時計代わりにしていたり、睡眠時間を管理するためのツールとして欠かせないと思っていた。

でもいつの頃からか?寝室にはスマートフォンやタブレットを持ち込まない『マイ ルール』が出来ていた。何か科学的な根拠があっての事ではないが野生の勘のようなもので。夜は単機能の目覚し時計を愛用するようになっていた。

でも実は、昨夜は寝間着のポケットにiPhone SEを入れたのを忘れていて、布団で異物感に気が付いて枕元に置いて寝た。せっかくだから、いつもの目覚し時計はお休みさせて、iPhoneのアラームを仕掛けて寝た。

…寝たんだけど…、寝られなかった。

睡眠の闇の淵から落ちていくキワで他愛もない事を思い出して、ふとiPhoneで調べた。多分、枕元にiPhoneがなかったらどうでも良いと思ってそのまま寝ただろうが、そこに調べられるツールがあったから、無意識に手が伸びてしまった。

そしたらブラウザを開いたり、電車書籍を見てしまったり、Wordpressのタグに不整合がある事を発見してしまったりして、結局寝床から起き上がって、デスクトップのMacを起動してしまった。その後風呂に入り自動販売機まで歩いてウィルキンソンを買って、再度寝室に来たのは日付が変わってからだ。

最初寝ようとしたのは確か21時台だった。さっき仕掛けたiPhoneのアラームを確認して、今度はちゃんと寝た。

…朝は久々辛かった。朝起きるということは、こんなに辛い事だったということを久々に思い出させられた。そういえば若い頃はこれがデフォルトだった。辛かった理由は勿論『夜更かし』に違いない。そいつの引き金を引いたのは自分の心の弱さと、夜更かしへの扉の鍵になったiPhoneだ。

『スマートフォン』とは『今やらなくても良い事をやらされる悪魔のツール』だと思っているが、やはりコイツを寝室に招き入れるのはとても危険な行為だと言う確信が持てた。

今夜からは、iPhoneは寝室への入室はご遠慮いただき、またいつもの目覚し時計にお付き合いいただこうと思う。