RealForce for Mac

『ARCHIS Progress Touch Rétro』から『Realforce for Mac』へ

自宅のMacで使っているキーボードは『ARCHIS Progress Touch Rétro 赤軸モデル』+『FILCO 木製パームレスト』を組み合わせて使っています。そんなに不満はないのですが、Windows用なもんで右にCommandに相当するキーがないのと、光学メディアの取り出しボタンがついてないのが微妙に不便なのですよ。まぁ実はそれ以外の不満はなく僕的にはかなり満足している入力環境ではありますが…。
個人的にキーボードの最高峰だと思っているRealForceの静電容量無接点方式ってやつをキチンと体験しておきたい!という思いがありまして。夏ボーも出ましたんでこの機会にイきました。

今回の仕様は『R2TL-USVM-BK-KP [REALFORCE TKL for Mac テンキーレスキーボード 英語86キー配列 USB シルバー/黒 レーザー印字 変荷重 ワイヤーキープラーセットモデル』ってやつです。

ケーブルは固定式

『ARCHIS Progress Touch Rétro』はUSB mini B端子でケーブルが取外ぜるので布巻きケーブルなんかをつけるとプレミアム感が醸し出て良いのですが、Realforceのケーブルは固定式です。まぁ安っぽい感じはしませんし、キーボードのケーブルが断線して壊れた経験はないです。ケーブル交換の楽しみはないですが、固定式はコレはコレで正解だと思います。

変荷重という徹底したこだわり

開封してキーを押してみますと、コレコレ!曰く『フェザータッチ』という柔らかい押し心地。最初の2〜3押しだけ『BS』『Enter』あたりのキーが金属が撓むような音?感覚?を感じましたが直ぐに消えました。『変荷重』モデルなのでキーの重さは部位によって異なるのですが、特にここが重い、とかここが軽いとか、違いは感じられません。5g単位の違いなのでそんなものなのでしょう。でも『A』『Q』『Z』なんかを左手の小指で押下したときの感覚、確かに押しやすいです。この『感覚的』な部分までこだわった徹底的な造り込みこそRealForceの魅力なんでしょうね。

静電容量無接点方式の魔法の押下感

Cherryの赤軸と比べると押下感は少し軽いです。抵抗感なく『スコっ』と沈み込み、そのまま『魔法の浮力』で浮き上がってくるような気持ちの良い押し心地です。『Cherry 赤軸』も軽いのですが、スプリングの抵抗に争ってキーを操作している無骨な感じが感じられます。サスペンションに例えると、スプリングのみでノイズを吸収しないCherry赤軸に対して、細かいノイズをシットリと吸収する魔法のオイルダンパーが入っているようなRealForce、といった感想です。ラバードームの柔軟性がノイズをしっとりと吸収するのでしょう。世の中にはラバードームを使ったキーボードなんて沢山ありますが、RealForceは構成パーツの精度の高さと静電容量無接点式という機構の相乗効果この魔法の押下感を実現しているのでしょう。素晴らしい!

でも正直優劣はつけられない…

『ARCHIS Progress Touch Rétro 赤軸モデル』と『Realforce』で優劣をつけろと言われても、これはかなり難しいです。Cherry赤軸の無骨さが駄目かというとそうでもなく、逆にこの無骨さが魅力でもあります。どちらが優れているという次元のハナシではなく完全に好みの問題だと思います。正直、僕はどっちも好きです。ただし3万円近い販売価格と相まって磨き上げられてきた『RealForce』というブランド力はやっぱり強力ですね…。先入観もあって、やっぱり『RealForce』の方が良きモノって印象を感じてしまいます。

パームレストの必要性

パームレストが別途必要かと思いましたが、単体でもさほど違和感はありません。
ARCHISには『FILCO』の天然木パームレストを組み合わせているので、まずはそれと組み合わせて使ってみました。高さや使い心地はほぼバッチリです。Realforce単体で使うより身体にフィットします。FILCOパームレストよりRealForceのほうが横幅が4mmくらい長いですが、まぁ許容範囲内じゃないですかね。…などと思いながらもBARD電子からRealForce用の木製専用パームレストが発売されているじゃないですか。それを買ったら…、このギャップが完全に埋まるのではないか…。などという悪魔の囁きが聞こえます…。

キーボード入力が楽しくなります

買ったばっかってこともあるかと思いますが、テキストを書くのがメチャメチャ楽しいです。これは買ってよかった。今回は自宅Mac用ですが、冷静に考えますと職場でこそ必要なキーボードかも知れません。だって自宅Macは土日に少し使う程度ですが、職場ではビジネスデーは毎日朝から晩までキーボードを叩いていますから。ひょっとすると…近日中に職場Windows用のRealforceを買ってしまいそうな予感が…。

危険ですが…。