夢の中で父にあった

昨夜はなんだかいろんな夢を見た。同時上映の映画のようで、たしか3本セットだった。1本ごとにうっすら目が覚めて、現実のインターバルが入った。その時は内容を覚えていたんだけど、奇天烈な内容だったという事以外、ほとんど忘れてしまった。

ただ、一本だけ鮮烈に覚えている。一番最初に見た夢で、父が出てきた回。

自宅の和室。仏壇を置いている部屋で、僕と父が机を挟んで座っている。父は座布団。僕は座椅子。なんだか父は若かった。おそらく今の僕と同い年くらいの外観をしていた。

父:『素敵な家があっていいだろ?』

僕:『素敵かどうかは知らないけど、おかげで助かっているよ。僕の稼ぎじゃ住宅ローンを組むのはしんどいからね』

父:『なんだお前?儲かっていないのか?』

僕:『まぁねぇ。世知辛いからね。』

みたいな話をしている。現実、祖父母の買った土地に父が30年前に建てた家があり。僕と僕の家族はそこに住んでいる。同年代の方々は残りの人生の大半を担保にした住宅ローンや、賃貸の家賃の支払いに苦労している事だろうが、今の僕にはそれがない。骨壷に収まっている骨だけになった親のスネをまだかじっているワケだが、跡取りとはそういうものだろう。

父には死に際にお礼をいえたのだが、なにせその時は文字通り切羽詰まっていたので、本人聞いているかどうかも定かではなかったので。夢の中であらためてお礼が言えてよかったと思う。