タミヤ クラフトヤスリ PROを買ってみた。ヨドバシの在庫にあった16mmと6mm。10mmは注文中。噂通りの切削力で素晴らしいのだが、それよりも僕は今まで金属製棒ヤスリの使い方を知らなかった事を知った。高級なヤスリを買ったもんで、使い方を調べて実践してみた訳だ。正しく使えば今まで使っていた安価な複目のセット棒ヤスリもいい仕事をしてくれる。
棒ヤスリなど子供の頃から使っているが、削りたい物に押し付けて力の限りギコギコゴシゴシ擦ればいいと思っていた。そいつは間違いだ。ポイントは下記の3点っぽい。
削りは押しのみ、引くは浮かせる
刃の方向は押して削れるように出来ており、引いたときは切削力はない。往復で擦ると刃を痛めるばかりか切削面に余計な傷をつけるようだ。
ゆっくり擦る
落ち着いてゆっくり擦る。速く擦ると摩擦熱でプラスチック粉が溶けて目詰まりの原因になる。摩擦熱ってヤツは瞬間的に結構な高温になるようだ。
余計な力をいれない
切削面に強く押し付けると沢山削れるわけでもない。余計な摩擦熱が発生して目詰まりの原因になるばかりか、切削面に不要な傷をつけて仕上がりのクオリティが下がる。多分ヤスリ自体の自重+αくらいがいい塩梅ではないかと。
棒ヤスリはこのポイントを意識して使うと比較的安価な物でもいい仕事をするようだ。諸先輩の方々に言わせると『今更なにを…』と思われるかも知れないが、今回、タミヤ クラフトヤスリPROを買ったことで僕はようやく気がついた。今まで僕が付き合ってきた棒ヤスリたちに謝りたい気持ちでいっぱいだ。満足のいく仕上がりにならなかったのは君たちが悪いのではなく、僕の腕が悪かったからだ。
良い道具を使ってみると思わぬ発見があるものです。