外来種の駆除

井の頭恩賜公園で外来種の駆除を行なっているらしい。外来種とはブラックバス、ブルーギル、アメリカザリガニなど。彼らは故郷を離れても生活していけるだけあって色んな意味で強い。日本古来からいた先住民族たちはとても敵わないから、ニンゲンの手で外来種の力から守ってあげないとならない。そんな、大義を掲げた大量殺戮を行う。
まぁ殺戮がよいか悪いかわからないけど、外来種が強くて在来種が虐げられる現実は間違いない。そしてコレはニンゲンの世界でも起きている。相撲だってモンゴル勢に押されっぱなしだ。まぁ相撲は置いといても、日本固有の文化や精神、価値観もどんどん外来種に駆逐されている。これを今の言葉でグローバル化と言う。

今はグローバル化の影響で、数字が尊ばれる世の中になってしまった。資本主義と言う名の経済原理主義だ。つまりは金持ちが強い。金持ちになるには効率よくテストの点数を取れる人が有利だ。徹底的に最適化された効率優先主義に徹する事出来る人材が偉いと評価されている。

昔の日本をリアルタイムで生きていたワケじゃないから正確なところはわからないが、多分昔の日本人は違ったと思う。効率優先で行動する人は人情味に欠けるなどと言われて、品がないと思われていたイメージがある。

全ての人がそうとは言えないとは思うが、あえて効率を突き詰めることはせずに、遠回りとも思える過程を楽しんでいたのではないか。義理人情や侘び寂びの精神が尊ばれ、効率原理主義は虐げられる傾向にあったのではないか。それが日本人が根に掲げる精神、価値観、美徳であったのだと思う。

そのあたりが外来的な思想に駆逐されてしまった感が残念でならない。経済原理主義や欧米型大量消費社会がクールでカッコいい、そんな意識に国民全員が洗脳されてしまったのではないか。

今こそ、人間の社会も外来的な思想を駆除していく施策が必要なのではないか。