家賃保証会社ってなんだ?

家賃保証会社ってなんだ?

『いろんな割引が使える◯◯クラブに入会できる?』『なぁんて素敵なクラブよ?』ラジオで盛んに流れる軽快なCMを何気なく聞いていて思った。家賃保証会社ってなんだ?

賃貸住宅を借りる際は当然家賃を払う。貸手はその人に家賃の支払い能力があるのかどうか本当のところがわからないので、自分を保証してくれる保証人を立てなければならない。もし家賃を滞納した際は保証人に支払い義務が生じるので、親だったり親族だったり特別に親しい間柄になる。僕が昔、賃貸住宅を契約した際は父に保証人になってもらった。

恐らく、その保証人の代わりになってくれるのが家賃保証会社だ。なんだそりゃ?何でもかんでも、誰の保証人にでもなってくれるのか?なんとも不思議な会社だ。

一体どういうビジネスモデルなのだろうか?

勝手な推測で言うと、つまりは取り立て会社なのではないか?

家賃を払ってくれない入居者から家賃を取り立てるのは手間がかかる話だろう。年寄りの大家さんじゃ凄みが効かなくて、なかなか取り立ても難しいのではないかと勝手ながら推測される。仮に『ヤ』のつく職業の方が取り立てに来たら、ほとんどの人がおとなしく払うだろう。何されるかわかったもんじゃないので怖いから。つまり、家賃保証会社とはそういうことなのではないか。

月々、賃貸住宅の賃料の中から一定額を家賃保証会社が受け取る。何もしなくとも一定額のお金が入ってくるワケだ。不動産屋や大家さんの実入りは減るが、もし借手が家賃を払ってくれなくなった際は家賃保証会社が家賃を立て替える。つまり自動的にそこから金を借りる事になるワケだ。すると『ヤの字』紛いの団体から取り立てがくる事になる。そんなところからお金を借りたつもりがなくとも、知らないうちに借りてしまうワケではないか。利息がどのくらいあるかもわからない。

一般的な賃料は都内ならワンルームでも月5万以上ざらだろう。家賃保証会社の取り分が家賃の2%だったら月1000円が自動的に反社会団体の資金源になるワケだ。そして日本中に建っているアパート、マンションは、80%が賃貸だという。

家賃保証会社はあかるいイメージのラジオCMをガンガン流している。借手も連帯保証人を立てる事なく、気軽に家賃保証会社を利用しやすい風潮が出てくる。賃貸住宅を借りている人は、自動的に反社会組織に出資している事にはならないだろうか。

僕も5年くらい前、2013年くらいだろうか?2年だけ賃貸住宅を借りたが、保証人として立てた父の名前は、不動産屋の手によって知らないうちに家賃保証会社にすり替えら得ていた。僕もその時はあえて突っ込まなかったが、最近になって思う。

実は、これはとても危険な事なのではないか?この文章はなんの裏付けもなく、勝手な推測で書いているが、きちんと調べて出すところに出せば、ひょっとしたら社会問題なるのではないかと思う。

第一に、個人で借りても事業者組織で借りても、家賃ってのは高すぎると思うのですよ。僕の知り合いのバイク屋も、賃料が高すぎて経営が立ち行かなくなって廃業した。毎月せっせと仕事をして売り上げを立てても、ほとんどが賃料で消えてしまう。そんなケースはざらにあるだろう。不動産を持っている昔ながらのバイク屋なんてのは、細々と続けていたりする。売りが低くとも賃料を払わなくてもいいから、どうにか続けられる。固定資産税を払わなくてはならないとしても、毎月の賃料より大分割り安だろう。

今の日本、景気が悪いのは、個人商店が立ち行かないからではないか。パティシエや美容師になって自分の店を持ちたい、なんて夢を描いても、ほとんどの若者が結局賃料を払うだけで精一杯になって廃業する。これじゃ景気がよくなるワケがない。潤うのは強力な錬金システム、もしくは桁違いに強大な資本、あるいは両方もっている大企業の上層部に属している方、不動産を押さえている地主、もしくは強大な資産を有している資本家ばっかりだ。まぁ資本主義ってヤツはそういうのもだろうが、格差は広がるばかりではないか。

首相とつながりのある団体に国有地を優遇して使わせている場合じゃない。まずは国家権力で不動産業界にメスでも入れて、人生をとした借金をして家を買うのが馬鹿らしくなるくらい家賃が安くなるように制限でもかけるべきではないのか。そうすれば、バイク屋でもケーキ屋でも、事業を始める方々がまともに生活できるようになるのではないだろうか。家賃保証なんて怪しい企業がラジオCMなんて打って、大手を振って歩いているような社会は嫌だと思いませんか?僕は嫌です。

個人的に、医療だとか製薬だとか、その業界も胡散臭いと思っておりますが、その話はまた次の機会に。