先日、鉛筆が足に刺さった。足の裏から刺さって甲から突き抜けるという串刺し状態、結構なバイオレンス体験だ。事件が発生したのは部屋の掃除中、子供がダンボールで制作した作品たちを処分していた際だ。全部バラすのが面倒なので適当に重ねておき、右足で押しつぶした。そこそこな強度もありそうだったので結構な勢いをつけて床まで踏み降ろしたのだが、ダンボールの中に『尖った鉛筆』が仕込まれていたようで、その鉛筆が勢い余って足に突き刺さったというワケだ。鉛筆が貫通した足を眺めるというのは想像より日常を逸脱した風景で軽く目眩がした。まぁしかし刺さってしまったものは仕方ないのでまずは引っこ抜いてみた。するとドロリとした血液がボタボタと出てきた。そのままウロウロすると部屋の中が血まみれになるので、血まみれの足を雑巾で拭いてから、開いてしまった穴をガーゼで押さえ、テープでぐるぐるまきにした。ガーゼが赤く染まっていくが、それ以上の出血もなさそうなので、血まみれになった床を先程の雑巾で拭いてそのまま掃除を続行。僕はピアスの穴を開けたこともなく、身体に何かが貫通するという体験は今回が初めてだが、意外と耐え難い痛みもなく普通に歩行可能だ。最近、鬼滅の刃の漫画をみていたので、鉛筆が刺さったくらいは大したことない意識だった気がする。鬼殺隊の連中はカジュアルに手足を切り落としたりしてるじゃないですか。
その後、親戚の家に子どもたちがお泊りにく予定があったので、世田谷まで片道一時間、クルマを運転したのだがこれが良くなかったようだ。長時間の足を下げた姿勢、負傷した右足アクセルとブレーキを踏み替える操作、加えてエンジンの熱で足先が加熱される。履いていたCROCSのサンダルが傷を圧迫するような形状だったのもよろしくなかったようで、帰宅した際には歩行困難な状態になっていた。保冷剤を手ぬぐいて包んで患部に巻きつけると痛みも引いたのでそのまま寝た。
負傷をしたのが土曜日の午前中。日曜日は結構辛かったが、おとなしくしていたので月曜日の朝は腫れも引いていた。靴を履くと蒸れて化膿しそうだったので下駄を履いて出社。なぜ会社に下駄を履いてきたのかの説明をしましたが、なんか変に話題になってしまったみたいで…。『足に鉛筆刺さったんだって?』とよく聞かれて話のネタに事欠かなかった。